中退共とは?トラックドライバーの退職金はいくら?少ないと言われる理由
トラックドライバーの退職金制度を調べていると、「中退共」という言葉を見かけることがあります。
会計事務所で10年間勤務し、現在は運送会社の経理として働いているevangelistが、現場経験も踏まえ、トラックドライバーの退職金制度の実情を解説します。
「中退共って何?ちゃんと退職金はもらえるの?」
「会社の退職金制度がよくわからない」
「老後資金として安心できる制度なのか知りたい」
このように気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、中退共は国の制度で比較的安心感はあるものの、“金額はそこまで大きくならないため老後資金としては補助的に考える必要があります”。
この記事では
・中退共とはどんな退職金制度なのか
・中退共の仕組みと特徴
・メリットと注意点
・ドライバーが知っておくべきポイント
について解説します。
以前の記事
👉 運送会社の退職金はいくら?トラックドライバーの退職金の現実

👉 トラックドライバーの企業退職金制度とは?会社独自制度の仕組みと注意点
👉退職金がない運送会社もある?トラックドライバーの老後資金の考え方


中退共(中小企業退職金共済)とは
中退共とは、中小企業の退職金制度を支援するための国の制度です。
正式名称は
中小企業退職金共済制度
で、独立行政法人「勤労者退職金共済機構」が運営しています。
企業独自の退職金制度と違い、
- 国の制度
- 共済による積立
という仕組みになっているのが特徴です。
会社が毎月掛金を支払い、その積立によって退職金が支払われます。
中退共の仕組み
中退共の基本的な仕組みはシンプルです。
会社が
毎月掛金を支払う
↓
共済制度で積立
↓
退職時に退職金として支給
という流れになります。
掛金は会社が負担するため、基本的にドライバーの給与から引かれることはありません。
中退共のメリット
①会社が倒産しても退職金が守られる
企業独自の退職金制度の場合、会社が倒産すると退職金が支払われない可能性があります。
しかし中退共は
共済制度で積立されているため
会社が倒産しても退職金は守られます。
これは企業独自制度との大きな違いです。
②中小企業でも退職金制度を導入しやすい
運送会社は中小企業が多いため、独自の退職金制度を整備するのが難しい場合もあります。
そのため
中退共を利用して退職金制度を導入している会社
も多くあります。
③掛金は会社が負担する
中退共の掛金は
会社が負担
する仕組みです。
そのためドライバーにとっては
給与が減ることなく
退職金の積立が行われる
というメリットがあります。
中退共の注意点
①退職金はすぐにもらえるわけではない
中退共の退職金は、一定の加入期間が必要です。
一般的に
加入期間が短いと退職金は少なくなります。
そのため
- 短期間で転職する
- 勤続年数が短い
場合は、退職金が少ない可能性があります。
②掛金によって退職金額が変わる
中退共では
会社が設定する掛金
によって退職金の金額が変わります。
掛金が低い場合、退職金も少なくなります。
つまり中退共に加入していても
必ずしも退職金が多いとは限りません。
③物価上昇の影響は受ける
退職金制度全般に言えることですが、
退職金は基本的に
将来の物価上昇に対応できません。
そのため
退職金だけで老後生活を支えるのは
難しい場合もあります。
中退共がある会社で働くドライバーの考え方
中退共がある会社は、退職金制度としては比較的安定しています。
特に
- 会社が倒産しても退職金が守られる
- 国の制度である
という点は安心材料になります。
しかし重要なのは
退職金だけに期待しすぎないことです。
現在の運送業界では
- 売上に応じた歩合給に近い給与体系
- 長時間労働
といった会社も多くあります。
もし
- 年収が高い
- 収入が安定している
のであれば、その会社で働くメリットもあります。
しかし
- 給与が低い
- 歩合給に近い
場合は、退職金だけを理由に働き続けるより
給与水準の高い会社への転職を考えることも重要です。
退職金だけに頼らない資産形成も重要
近年は
- 新NISA
- 積立投資
などで資産形成を行う人も増えています。
退職金制度は重要ですが、
- 将来の物価上昇
- 生活費の増加
などを考えると
退職金だけに頼るのはリスクがあります。
そのため
退職金+資産形成
という考え方も重要になります。
老後対策はこちら
👉「トラックドライバーにNISAは必要?」

まとめ
中退共は、中小企業の退職金制度として広く利用されている制度です。
主な特徴は
- 国の制度である
- 共済による積立
- 会社が倒産しても退職金が守られる
という点です。
しかし
- 掛金によって退職金額が変わる
- 勤続年数が短いと退職金が少ない
- 物価上昇に対応できない
といった点もあります。
そのためドライバーは
- 退職金制度の内容を理解する
- 現在の給与水準を重視する
- 資産形成も考える
といった視点を持つことが大切です。
次の記事では
企業型確定拠出年金(企業DC)
について解説します。
👉 企業型確定拠出年金(企業DC)とは?トラックドライバーの退職金制度


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